ハーレーのファットボーイはリトルボーイとファットマンを連想させる可能性がある

ファットボーイ

ハーレーのバイクには色々な種類があり、その中にはファットボーイというものもあります。ソフテイルファミリーに含まれるバイクで、ホイールが大きいのが特徴です。そして、ガタイの良い見た目に加えてパワフルな機動性を持っているため、ハーレーの中でも人気が高いです。また、映画「ターミネーター2」で、アーノルドシュワルツェネッガーが演じるターミネーターが運転したバイクとしても有名です。日本でもそのことが、ファットボーイがヒットする要因のひとつとなっています。

そんな人気の高いファットボーイですが、日本人目線で見てみると、ネーミングに難があります。ファットボーイという字面だけで連想する人もいるかもしれませんが、アメリカが戦時中に日本に落とした原子力爆弾の名前が組み合わさった形となっています。長崎に落とされた爆弾はファットマン、広島に落とされた方はリトルボーイという名前で、それを合わせてファットボーイという風になってしまいます。

そして、戦後日本のバイクがアメリカで勢いを持ち始めた時に、それを打ち負かすという意味で、原爆の名前を付けたという都市伝説が出ました。また、ファットボーイのボディが、原爆を搭載したB29爆撃機に似ているという説もあります。もちろんハーレー側はそのことを否定していて、都市伝説はあくまでも都市伝説です。正式な名前の由来は、ガタイが良い見た目という意味でのファットと、愛称の意味合いでボーイを組み合わせた形です。

ただ、日本でファットボーイに乗っていると、平和に対する認識が甘いと言われたり、何も考えていないと決めつけられたりすることが絶対にないとは言い切れません。また、都市伝説だとしても、それを知ってしまったら、頭から離れずにモヤモヤしてしまう人もいるでしょう。そんな人は、ファットボーイは避けておいた方が無難かもしれません。ハーレーにはファットボーイの他にも種類が数多くあるので、特にこだわりを持たなければ、良いバイクが見つかる可能性があります。